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2005/06/25

ベルリン国立バレエ「ラ・バヤデール」鑑賞

★2005年6月19日(日)15:00開演 東京文化会館5Fセンターにて

ニキヤ:ディアナ・ヴィシニョーワ
ソロル:ウラジーミル・マラーホフ
ガムザッティ:ベアトリス・クノップ

ダグマンタ(領主):アレクセイ・ドゥビニン
大僧正:アンドレイ・クレム
マグダヴェーヤ:アントゥール・リル
ガムザッティの侍女:ビルギット・ブリュック
トロラグワ(戦士):ヴォルフガング・ティエッツェ
黄金の仏像:マルチン・クライエフスキー
影の王国(ヴァリエーション):コリーヌ・ヴェルデイユ、ガエラ・プジョル、エロディ・プナ(といただいたキャスト表にはありましたが、実際に踊ったのは寺井七海さん?のようです)

マラーホフ版の「バヤデール」ということで、楽しみにしていました。
マラーホフのソロルは、優しそうで勇猛な戦士という感じではなかったような気がします。
でも、やっぱりマラーホフの踊りは好きです。音のないジュテは相変わらずで、物腰も素敵でした。
ニキヤのヴィシニョーワは、出てきて被っていたベールを取った時の美人オーラがものすごかったです。5Fでしたが「おぉ~」と思うほど綺麗でした。人によっては、この色気は神に仕える舞姫にふさわしくないと思うかも知れませんね。でも、この色気だからこそ、聖職である大僧正が心惑わされてしまったのでしょうね。大僧正は、もっとドロドロした演技を見せて欲しかったです。ロイヤルのビデオで見たダウエルの大僧正が非常にドロドロとしていたのでついつい比べてしまいます。
他にはマグダヴェーヤのリルがなかなか良い踊りをするなぁと思ってみていました。

ガムザッティのクノップは、長身でスラリとしたダンサーでした。雰囲気も、わがまま娘というよりはプライドの高い上流階級の娘という感じ。背が高いだけあって、見栄えのする踊りを見せてくれました。婚約式のパ・ド・ドゥはマラーホフと共にとても良かったと思います。
そして、ニキヤが乗り込んで来て動揺するソロル。ガムザッティと父、侍女が結託して毒蛇を仕込んだ花かごをソロルからのプレゼントだと言ってニキヤに渡すと、それを嬉しそうに抱えながら踊りだすニキヤ。
その踊りがとても哀れでした。毒蛇にかまれ、大僧正が差し出した解毒剤を飲もうとしながらも、ガムザッティと共に去って行くソロルを見てしまい、このまま助かっても何の望みもないと薬を落として、そのまま息絶えていく様もすごく悲しかったです。

影の王国は、実は数秒単位で記憶がなくなることが多数でした。あまりにもα波が出すぎていて(^^;)
なので、あまり記憶は確かではありません。最初に、コール・ドが坂をおりてくる場面、あんまりパンシェはしていなかったようです。脚の高さはちょっとまちまちで、もう少し統一されていたほうがいいかもと思いました。
ここでも、ヴィシニョーワは魅力全開でした。もしかしたら、私が記憶をなくしていた数秒の間に何かミスがあったかも知れませんが、私が覚えている限りではなかなか良かったと思います。特に最後のピケはものすごい速さで、幻なのにそんなに速くていいのかしらと思うくらいでした。オケと競争しているかのようでした。

最後は、仏像の踊り→結婚式→寺院崩壊で、終わります。仏像のクライエフスキーは、良かったけど、もう少しピリッとした踊りでも良かったなぁ。ふと思ったのですが、この仏像が踊るという演出は、敬虔な仏教徒などは怒ったりしないものなのでしょうかね。もしも、キリスト像やマリア像が踊りだす演出があったとしたら、クリスチャンの方々は怒るのでしょうか。眠い中、ふと思ってしまったことです(^^;)
結婚式はマラーホフが結婚を渋る中、ガムザッティ側が強引に推し進めて行くという形で行われます。ガムザッティ&ソロル&ニキヤの幻のパ・ド・トロワは、シルフィードのパ・ド・トロワを思わせました。ガムザッティをサポートしながらニキヤのこともふんわりとサポートするという、とても大変そうなものでした。ここで、マラーホフ版のオリジナルなのでしょうか、白いスカーフというのが出てきます。このスカーフは1幕でソロルがニキヤに愛のしるしとして贈ったものです。そのスカーフをソロルがガムザッティに手渡すと、スカーフは血に染まり、その血を見てソロルはニキヤはガムザッティに謀られて殺されたことを悟るのです。うん、結構うまいかもと思いました。
それでも、結婚式を強行しようとするガムザッティ。大僧正が嫌がるソロルの手をガムザッティの手に重ねた途端、神の怒りで寺院が崩壊しすべて埋もれてしまう中、ソロルの魂だけがニキヤに導かれ、永遠の愛で結ばれENDでした。
カーテン・コールで、スタッフが大きな花かごを持ってきたのですが、舞台中央に置いた時に赤いバラが1本だけ落ちてしまいました。するとマラーホフがその落ちたバラを拾い、もう1本赤いバラをかごから抜き取って、ヴィシニョーワとクノップにそれぞれ渡したのです。思わず、会場からも笑みがこぼれていました。
その後、指揮者のソトニコフが自らバラを抜き取り、オーケストラピットに投げ込んでいたのも会場でウケていました。
楽しい時間を過ごしましたが、休憩が1回だけだったのはとても疲れました。
でも今度見る「ニーベルングの指輪」は、全部で4時間46分もあるのに、休憩はたった1回だそうです(´ヘ`;)ハァ・・・
バレエ観るのも体力勝負だなぁ。

余談ですが、以前ボストン・バレエにいて情熱大陸等でも紹介されていた針山愛美さんが今ベルリンに在籍していることを知りました。影の王国のコール・ドの中にいたようなのですが、気づきませんでした。もっとオペラグラスを駆使してチェックしておけば良かったな(^^;)

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