« エトワール・ガラBプロ鑑賞 | トップページ | ザハロワ&ボッレ「白鳥の湖」DVD »

2005/07/30

アメリカン・バレエ・シアター「ドン・キホーテ」鑑賞

★2005年7月28日(木)19:00開演 東京文化会館大ホール4階にて鑑賞

キトリ:パロマ・ヘレーラ
バジル:アンヘル・コレーラ
ドン・キホーテ:ギョーム・グラファン
サンチョ・パンサ:フラヴィオ・サラザール
ガマーシュ:フリオ・ブラガド=ヤング
ロレンツォ:バック・コリンズ
森の精の女王:ヴェロニカ・パールト
キューピッド:アン・ミレウスキ
花売り娘:マリア・リチェット、エリカ・コルネホ
ジプシーの踊り:サーシャ・ラデツキー、サラワニー・タナタニット

まさに「コレーラのドン・キホーテ」だったのではないでしょうか。コレーラはスペイン人ということで、バジルという役に特別な想いを抱いているようで、それがとても良く伝わってくる舞台でした。
ピルエットなど、常に高速で回転数も多いので、それをやりすぎだと思う方もいるかも知れませんが、ABTらしくて私は好きです。彼は、回転命、なのですね(^^;)
コレーラがすごすぎて、パートナーのヘレーラはやや霞んでしまった感があります。と、いうか、私は彼女はもっとはじけた踊りをする人だと思い込んでいたのですが、出だしなどは実におとなしめでした。むしろ、花売り娘の2人の方がいい踊りをするじゃんなどと思ってしまうほどでした。
でも、2幕の夢の場では、ヘレーラのその踊りが実に合っていたと思います。最後のピケなども実に高速で正確でした。夢の場の方がしっくり来るなんてほんと、意外でした。
エスパーダのデヴィッド・ホールバーグは、さすが見栄えが良いですね。あまり派手な振付はなかったし、バジルのコレーラがアレ(^^;)ですから、踊りの面ではかなり引けをとっていたと思いますが(体調もいまいちだとか?)体調が本調子の時に、また別の役どころでも見てみたいです。
花売り娘のマリア・リチェットとエリカ・コルネホが実に良かったと思いました。二人とももっと良い役に就けても良いのでは?と思うほど。

ドン・キホーテと特にサンチョ・パンサの存在感があまりなかったような気がします。これって、演出の違いによるものなのでしょうか。バリシニコフ版では、結構サンチョのお笑い度が高かった気がするのですが、マッケンジー版ではガマーシュとロレンツォは、思い切り笑わせてくれますが、サンチョ・パンサは…。

2幕のジプシー、ラデツキーは今ひとつでしたが、タナタニットは、なかなか良かったです。ドン・キホーテが風車にドルシネアの幻影を見て風車を怪物だと思って突撃する場面、風車にぶら下げる人形はもう少しどうにかならないもんですかね(^^;)ちょっとしょぼすぎるような…。
そして、夢の場は、照明も暗くて、衣装も地味目だったので、ついつい先日の新国の目も覚めるような場面を思い出してしまいました。先ほども書きましたが、ここでのヘレーラはとてもよかったです。森の女王のパールトも優雅で雰囲気美人といった感じでした。イタリアン・フェッテもそつなく決めて拍手をもらっていました。
キューピッドのアン・ミレウスキーは、まあ悪くないかなと言うくらいの印象でした。
酒場での狂言自殺のシーンは、さすがアメリカだなぁという位芝居が明るくて楽しかったです。あの間(ま)は、他の国のものとは一味違いますね。私は、そういうところがアメリカのバレエ団の良い所だなと思います。

3幕は、もうコレーラの独壇場でした。彼が何かするたびに、拍手や歓声が。
ヴァリエーションやコーダなどは、男性だけでなく女性までもが「ブラヴォ」の嵐。(ちょっとうっとおしい気もしましたが)私も、すごく気持ちが盛り上がりました。ヘレーラも、コレーラに負けずにグラン・フェッテをシングル・シングル・ダブルで頑張っていました。最後はトリプルで決めて大歓声を受けていました。
合間に踊る花売り娘のそれぞれのヴァリエーションも、とても綺麗でした。この次に来日する時、彼女達はもっと高い位置にいるかも知れませんね。

終始、ニコニコしながら踊っていたアンヘル、お疲れ様でした。とても楽しい舞台をありがとう。

1幕の最初の方で地震がありました。私は、4階だったので実際の震度より強く揺れを感じてしまい、とても怖かったです。しばらく、オペラグラスをのぞく気にもなれず、舞台に集中できませんでした。

|

« エトワール・ガラBプロ鑑賞 | トップページ | ザハロワ&ボッレ「白鳥の湖」DVD »

「バレエ」カテゴリの記事

コメント

わーい、むんさんありがとうございます。
実はヘレーラって生で見るのは初めてで、何年も前のビデオでのコレーラ&ヘレーラのドン・キ(グラン・パ)のイメージが強くて、最初は「こんなおとなしい踊りの人だったの?」みたいに思ってしまったんです。コレーラが竜巻みたいに踊るから余計そう思ってしまったのかも知れませんね(^^;)
私の隣の席の女性は、大のコレーラファンだったらしく、彼が何かする度に「すご~い」「さすがー」とすごかったです。拍手も、他の人の時とは全く違い「なんて分かりやすい人なの~?」って感じでした(^^;)

投稿: ミキ | 2005/08/05 23:00

ここではミキさん?のほうがいいんでしょうか?(笑)
初コメントです~
ヘレーラはボッカの日は最初からすんごい勢いでした。
ボッカ最後のドン・キホーテだから全力投球したんでしょうかね。
コレーラとの日やっぱりちょっとお疲れだったかもですね。
でもこの日はすんごい盛り上がってましたね。

投稿: むん | 2005/08/05 22:16

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86040/5217140

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカン・バレエ・シアター「ドン・キホーテ」鑑賞:

« エトワール・ガラBプロ鑑賞 | トップページ | ザハロワ&ボッレ「白鳥の湖」DVD »