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2005/10/06

能とバレエによる「ジゼル」鑑賞

★2005年10月1日(土)17:00開演 新国立劇場オペラ劇場3階席にて鑑賞

純粋なバレエ公演ではありませんが、久しぶりの鑑賞です。
公演は、記念式典の第一部と能とバレエによるジゼルの第二部とに分かれていました。

◎第一部 記念式典
◆国歌演奏
◆式辞
◆文部科学大臣挨拶(副大臣代読)
◆皇太子殿下お言葉
◆森下洋子さん祝辞
◆中村鴈治郎さん祝辞

◎第二部
◆新作能「ジゼル」
ジゼル:友枝昭世
アルブレヒト:梅若晋矢
大樹の精:山本東次郎

◆バレエ「ジゼル」第二幕
ジゼル:西山裕子
アルベルト:山本隆之
ミルタ:厚木三杏
ハンス:冨川祐樹
ドゥ・ウィリ:真忠久美子/寺島ひろみ

この文化庁芸術祭オープニングというものに参加したのは初めてだったので、式典の豪華メンバーにちょっと驚いてしまいました。睡眠タイムにしようくらいに思っていたのに、ミーハーなので思いっきりオペラグラスで覗き込んでしまいました(^^;)

そして、新作とは言え、能の初鑑賞。能の「ジゼル」はバレエのストーリーとは微妙に違っていて、ジゼルがミルタ的存在の「黒のジゼル」と魂を浄化された「白のジゼル」の二つの役を演じます。
アルブレヒトの嘘にショックを受けて死んだことは一緒ですが、森に出現したジゼルはアルブレヒトへの恨みをたくさん抱えていて、アルブレヒトのしている胸の十字架を外させ、一緒に死への舞を踊るように誘います。
アルブレヒトは、ジゼルを死に追いやったことを非常に悔いており、それは当然の報いだとジゼルと共に死者の国へ行く決意をし、一緒に舞い始めます。その姿にジゼルは我に返り、アルブレヒトを許します。そして、魂を救われ「白いジゼル」となり、清らかな舞を舞い始め、終わり…でした。
大樹の精は、ジゼルの墓がある森の精で語り部の役で冒頭に長ーいセリフがありました。

バレエのストーリーより、私はこっちの方が好きかも(^^;) バレエの方より「都合の良い女度」は低いですよね。
まず、思い出したのは『ガラスの仮面』で月影先生が梅の里で能のお面を被って「紅天女」を演じる場面(マニアックでごめんなさい^^;)
ただ、やはりというか何というか、能のリズムは私の脳に多大なα波をもたらしてくれ、危うく船をこぐところでした。でも、ピリッとした独特の空気感は、意外に好きかも、と思いました。

記念式典に出席された皇太子さまは、第二部より2階席に移られて鑑賞なさっていたようです。1階の人々が一斉に振り返っていたので分かりました。能の時は、皇太子さまお一人だったのですが、バレエの時は雅子さまも一緒に鑑賞されていたそうです。後日、新聞で知りました。

そのバレエですが、幕が上がると、ミルタが舞台の中央に立っているところからの始まりでした。ミルタは厚木さんということで、楽しみだったのですが、冒頭のミルタのソロはバッサリとカットされており、非常に残念でした。
すぐに、ローズマリーの枝を振り、ウィリ達を呼び寄せてしまっていました、せっかく厚木さんだったのにぃ。
そのコール・ドですが、誰かシューズに滑り止めをつけ過ぎていたのか、キュッキュキュッキュ鳴っていてとても気になってしまいました。それ以外は、まずまず…と言ったところでしょうか。もう少し迫力が欲しいなとも思わないでもなかったですが。
最初のウィリの犠牲者、ハンス(ヒラリオン)の冨川さん、踊りはほんのちょっとでしたが、とてもキレのある踊りで良かったです。もっと長くみていたかったですね。

そして、主役のジゼル&アルベルト(特に山本さん)も、2幕のみという中(私はジゼルは全幕見たい派なのです…)健闘していました。西山さんは、ちょっと淡々としていたような…。でも、ウィリですからあれでいいのかな?やっぱり全幕見ないとなかなか感情移入ってしづらいです。山本さんのアルベルト、初見ですが私は好きかも知れません。…1幕も見たい。良くも悪くも欲求不満です。

でも、同じ題材でも地にどっしり足腰を落として舞う能と、ひたすら天上を目指すバレエとの対比がなかなか興味深く、見て良かったなと思いました。

芸術祭オープニングという催しで、VIPの臨席ということで客席には、スーツ姿のおじさん&おじいさん率が高かったです(^^;)

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