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2006/02/10

「バレエの美神」鑑賞

★2006年2月4日(土)14:00開演 Bunkamuraオーチャードホール3階バルコニー席にて鑑賞

このバルコニーが…(-_-;エトワールガラの時は、位置的に乗り出して見ることが出来たので大して気になることもなかった手摺りが…手摺りがぁ(TロT) 舞台のほぼ半分近くを隠してくれていました。隣の友人の好意もあって、結構乗り出して見たんだけど、焼け石に水でした…(´Д`)
なので、感想もちょっといい加減な部分もあるかも…。

●第 一 部
【ドン・キホーテ】第二幕第二場より「夢の場面」
音楽:ミンクス 振付:プティパ/ボヤルチコフ演出
ドルシネア姫:イリーナ・ペレン
森の女王:オクサーナ・シェスタコワ
他レニングラード国立バレエ
幕が上がると、森のセットに白を基調にしたチュチュを来た森の妖精たちがズラリ。会場から思わずため息が漏れていました。ペレンのドルシネアも悪くはなかったですが、シェスタコワの森の女王の方についつい目が行ってしまいました。私は、マールイの方々のお顔と名前を良く知らないのですが、キューピッドは誰だったんだろう。
プログラムに名前くらい載せてあげればいいのに…。ドン・キホーテのメイクが濃すぎて恐かったです(^^;)

【ロミオとジュリエット】よりバルコニーの場面
音楽:プロコフィエフ 振付:ワシーリエフ
ジュリエット:ナタリア・レドフスカヤ
ロミオ:ゲオルギー・スミレフスキー
パケット、イレールの降板と関係があるのか、直前になって突然追加が決まった演目。
正直言って、レドフスカヤのジュリエットはかなり嬉しくて楽しみにしていました。
でも、直前すぎたのか、まず音楽はせっかくオケがいるのにテープ…(-_-;
ロミジュリくらい、すぐ合わせられる様にしておいてくれたらいいのに…って我侭ですか?(^^;)
頑張ってくれい>アニハーノフ率いるレニングラード国立歌劇場管弦楽団!
まあ、それはおいといて(^^;)さらに、バルコニーの場なのに、セットは何もなく、曲の途中からいきなり2人が舞台に飛び出てきて踊りだしていました。
踊り自体は、なかなか良かったと思いました。それだけにもう少しセットを何とかして(直前だから用意できなかったんだろうことは理解できますが)オケでちゃんと最初からやっていてくれたら、もっと感情移入できたかもしれないと思ったら非常にもったいない!

【ダジラード】
音楽:ラヴェル 振付:リグライナー
草刈民代
ミハイル・シヴァコフ
草刈さんは、ミニスカ付の白いレオタード、シヴァコフは上半身裸で白いタイツ姿でした。そしてほとんど2人して寝転がってました(^^;) プログラムには「朝もやの中に甘くすがすがしい気持ちで目覚めを迎えた若い恋人達を描いている」と書いてありました。
ただねぇ…上にも書いたけど、バルコニーの手摺りのせいで、シヴァコフは、ほぼ全部隠れてしまっていて彼が何をしているかぜーんぜん分からなかったっす(-_-; たまにチラチラ見える印象からして、おそらく草刈さんと全くおそろいのポーズをしていたようだというのは分かりました(^^;) だから、彼女を見てシヴァコフを想像するしかなかったわけで…、甘い目覚めを迎えた恋人達なのかどうかは全然分かりませんでした…トホホ。
ところで、草刈さん、ピルエットの途中で脚を付いたような気がしたのですがあれはそういう振付なのでしょうか。2度ほどそういう場面を見たので、もしかしたら失敗したわけではなくそういう振りだったのかもと思ったので…。

【オーニス】
音楽:ガルニエ 振付:パシェ
ウィルフリード・ロモリ
イレールが来日できなくなったため、ロモリがソロで踊ることになった演目。
アコーディオンで、オーニス地方の伝統音楽やワルツ、タンゴ、ジーグなど次々変化する音楽でした。
白いワイシャツ(?)にサスペンダー付きの黒パンツのロモリが、楽しそうにステップを踏んでいました。
うーん、正直長かったかな~。でも、イレールとパケットの穴を任されちゃって、大変だなぁなどとちょっと温かい気持ちで見守ってしまいました(^^;)
初演の時は、ソロだったけど翌年からはトリオで上演されているそうで、是非トリオ版を見てみたいなと思いました。

【レクイエム】
音楽:モーツァルト/C.ストーン 振付:笠井叡
ファルフ・ルジマトフ
まず無音の中を白いパンツ姿のルジマトフがゆっくりと歩いてくるところから始まりました。
非常にゆったりした動きの中、音楽と朗読が入り混じる所はちょっとベジャールっぽいと思ってしまいました。
ちなみに、この朗読はルジマトフ本人によるものだそうです。
内容は…

時のクレヴァスの中…
息の結晶
光の風に…
咲きほこりながら…
空は墓地
荒れ果てた天
讃えられてあれ…
近くにいる
ざんげの雪
夢見る翼となり
月と水

血と薔薇と死体と…
寡黙にそして饒舌に
人の形をした神
動物の形をした天使たち
大洪水の後…
虹・虹・虹…
ひとつの無だった
くりかえされる朝食
見なれた風景
あなたの肉であるかのよう…
祈れ
作詩:笠井叡 朗読:ファルフ・ルジマトフ

ごめんなさい…、高尚すぎて私には10年早いようです(^∇^A;
踊りは、先ほども書いたのですが非常にゆったり、時折カミソリのようにすばやい動きを織り交ぜており、ルジマトフの40代とも思えない鍛え抜かれた体をとても綺麗にみせていました。ルジマトフのための演目なんだなぁと感心してしまいました。本当に素晴らしい肉体でした。

●第 二 部
【忘れないで…】
音楽:ティエルセン/アマー 振付:ピエトラガラ/ドゥルオ
マリ=クロード・ピエトラガラ
ジュリアン・ドゥルオ
(多分)初めて生で観るピエトラガラだったと思います。
まず、舞台中央に台形の芝生状のカーペットが敷かれ、その上に黒いロングパンツ姿のドゥルオが寝転び、様々なポーズを取っているといつの間にか薄紫のナイトドレスのようなものを着たピエトラガラが後姿のまま立ちすくんでいるところから始まりました。佇むピエトラガラのそばでまるで酔拳のような踊り(本当にそう見えました)を繰り広げるドゥルオ。
音楽は、しばらく無音が続いたかと思うとおもむろに音が鳴り始め…という繰り返し。この無音部分の時に限ってお腹が鳴りそうになるので困りました(^^;)
テーマは、子供の頃からの様々な思い出だそうです。が、いかんせん、ガラの演目としてはちょっと長いかなぁというのが印象でした。あ、終わるのかな?と思うと、また舞台に出てきて繰り返される踊りにちょっと冗長な感じがぬぐいきれなかったのが残念です。端の方で演技されても何も見えませんでしたし(´ヘ`;)
関係ないけど、ドゥルオの腕にあった刺青、“画”に見えたんですけど、何か意味があるんでしょうか。
ずっと「何だよ、画って」などと思ってしまい、よけい踊りに集中できなくなってしまいました(^^;)

【幻想舞踏会】より
音楽:ショパン 振付:ブリャンツェフ
ナタリア・レドフスカヤ
ゲオルギー・スミレフスキー
楽しみにしていた演目の一つですが、何となく流し見で終わってしまったような気がします。前演目の余波なのかもしれません。
それでも、レドフスカヤの独特のふんわり感、スミレフスキーの脚線美などは堪能できました。スミレフスキーは
失礼ながら、写真とはずいぶん印象の違う人なんだなぁと思ってしまいました。メイクなどはちょっと…でしたが、スタイルはとても良い方なんだなと思いました。
このペアはもっと別の演目でも見たかったです。

【スパルタクス】よりアダージョ
音楽:ハチャトリアン 振付:グリゴローヴィチ
タチアナ・チェルノブロフキナ
ドミトリー・ザバブーリン
チェルノブロフキナは、ずっと見たいと思っていたダンサーの1人でしたのでとても楽しみにしていました。
まず、スタイルがとても好きです。ちょっと腿が太めなんだけど、それでも、それ以外がとてもすんなりとしているので気にならない。このスパルタクスももっと見ていたかったです。
ご主人のザバブーリンは、スパルタクスとしては迫力不足かな?と思いましたが、チェルノブロフキナはきっと安心して踊れるのでしょうね。ザバブーリンはパンフの写真を更新した方が良いと思います(^∇^A;

●第 三 部
【眠りの森の美女】よりローズ・アダージョ
音楽:チャイコフスキー 振付:プティパ/ボヤルチコフ演出
オクサーナ・クチュルク
レニングラード国立バレエ
クチュルクのオーロラは、ちょっと私のオーロラのイメージとは違っていました。ちょっとチャキチャキしているような印象がありました。そして、アチチュード・バランスも、最初の方は、王子の手をガシッという感じで掴んでおり、必死と言う感じでした。最後の方は、もうバランスを取るのを諦め、ちょっと手を離しては次々と王子の手を掴んでいました。私が見るロシア系のオーロラ姫は、たいがいバランスは取らないんですよね。そういう仕様なのかな。
それに、アチチュードで後ろに上げた脚は、どちらかと言えばアラベスクに近いくらい伸ばされていました。そういうのも関係あるのでしょうかね。…素人なのでその辺は分かりませんが(^^;)
でも、コンテンポラリー系の多い公演だったので、このようなべたべたなクラシック演目は音楽を聴くだけで、安心感がありました(^^;)やっぱり私はクラシックバレエ好きな人間なんだなぁ。

【眠りの森の美女】よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:チャイコフスキー 振付:プティパ
イリーナ・ペレン
アンドリアン・ファジェーエフ
ペレンは、しっとり落ち着いたオーロラ姫でした。マネキンのようなメイクがちょっともったいなかった様な気がします。あと、前髪のコイルのようなカールが若干気になりました(^^;)
ファジェーエフは、いかにも王子様っと言った感じでした。前髪を上げているとマラーホフに雰囲気が似ているようにも見えました。欲を言えば、せっかくガラなんですからもう少し弾けてほしかったですね。
この1演目だけなのは残念でした。

【アヴェ・マイヤ】
音楽:バッハ/グノー 振付:ベジャール
マイヤ・プリセツカヤ
モーリス・ベジャールがマイヤの75歳記念にグノーの「アヴェ・マリア」の曲に振付けた作品。文字通りマイヤのためだけの作品。黒の上下(パンツスタイル)にシルバーのハイヒールで、両手に扇(表裏が紅白)を持って主に上半身を使って舞っていました。時折、くねらせる腕は往年の白鳥を思い起こさせるものでした。
もうねー、このお方は、そこにそうして存在しているだけで感動物。どこの80歳があんな高いヒールを履いて、舞い踊ることが出来るでしょう。しかも、彼女は、その約1週間後にはロンドンのガラでも踊ると言うではありませんか。そのスタミナはどこから来るんだろう。ほんと、奇跡のような人。
森光子とどっちがすごいかな、などとくだらないことを考えてしまいました(^^;)
オーケストラの人達にとってもマイヤは特別な人なのか、演奏に関わらない団員さんが、マイヤの踊りが見えやすい場所に移動して見ていたり、(踊りの時はどうか分からないけど)カーテンコールの時、必死にデジカメで撮影している団員がいたりしました(^^;)

【シルヴィア】より
音楽:ドリーブ 振付:ノイマイヤー
デルフィーヌ・ムッサン
ウィルフリード・ロモリ
シルヴィアという作品を私はきちんと見たことがないので(ノイマイヤー版はなおさら)この場面がどんな場面なのか良く分からないまま見てしまったので、集中しづらかったです。ムッサンの黒のセパレートっぽい衣装(実際は真ん中は肌色の布?)は、ムッサンが産休明けということもあるかもしれませんが、少し胴回りが太く見えてしまっていました。ロモリも、どういう役なのか良く分からないので、何となく見ているだけという感じになってしまったのが残念でした。全幕で一度見てみたいです。

【ドン・キホーテ】よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:ミンクス 振付:プティパ/ボヤルチコフ演出
オクサーナ・クチュルク
ファルフ・ルジマトフ
ガラ公演のフィナーレにふさわしい演目。やっぱりホッとします(^^;)
クチュルクも、オーロラの時よりは役柄にしっくりきていたような気がします。でも、やっぱりアチチュードの膝はあまり曲げないのですね。ラストのグラン・フェッテは、軸足が右で他の人とは逆でした(ルジマトフも)。単に利き脚が逆なのでしょうか。フェッテは、振り上げた足の角度も高く、最後の決めも多くのダンサーはよろけたりしがちなのですが、ゆったりと余裕のピルエットで決めていたのを見た時は「おお、綺麗」と思いました。
ルジマトフも、もちろん往年の勢いはないものの、いちいちポーズがとても綺麗でした。ヴァリエーションのラストで勢いあまって手をついてしまったのはご愛嬌?
最後の演目としてとても盛り上がったと思います。全体的にコンテンポラリーが多かったものの、〆はとても良かったです。

カーテンコールで、出演者に花束が配られた時、指揮者のアニハーノフがマイヤに自分がもらった花束を渡そうとしたのに、マイヤに遠慮され顔が赤くなっていたのが印象的でした。

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コメント

hashimoto kaoriさん、こんにちは。
こんな拙い文章を読んでいただいてありがとうございます。
私も、ものすごく素人ですよ(^^;)習った経験もなく、全くの鑑賞専門です。
ロミジュリは、本当にもったいなかったですよね。

投稿: ミキ | 2006/02/18 00:58

こんにちは。感想とても面白く拝見しました。私も同じ日の公演を見て、同じように感じました。ただあまりにも素人なのでブログに書くのも気が引け、、。私が長い!と思っていたのを長いと書いていらしたので、あ、良かったと自分の感想に安心しました。

ロミオとジュリエットは確かに、え、これくらいオケがいるのにできないの、、、と思いました。

投稿: hashimoto kaori | 2006/02/17 22:08

もなかさん、こんにちは(⌒▽⌒)
あれは、本当に「画」でいいんですかね?
そしてどういう思いを込めたんでしょうか…。
でも日本人でも、訳の分からない外国語を彫っていたりすることもあるでしょうから、あんまり笑えないのかも知れませんね(^^;)

投稿: ミキ | 2006/02/10 23:32

>「何だよ、画って」
に受けてしまいました。
なんか、外人さんの日本趣味はよくわからないことがあります。
しかし、くだらないことでも目に入ってしまうと
気になって仕方なくなりますよね~(笑)

投稿: もなか | 2006/02/10 19:40

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