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2006/03/05

マラーホフの贈り物Aプロ鑑賞

★2006年2月26日(日)15:00開演 五反田ゆうぽうと2階8列にて鑑賞

まず、冬の雨の日のゆうぽうとは嫌いです。なぜなら、クロークがないから。コインロッカー(有料)はあるものの、数が圧倒的に少ないので、結局手荷物は座席に持参しなければならないのです。また、雨でみんな傘を持ってきているのに、傘立てがない…。傘を入れるビニール袋(それも、途中で数が足りなくなっていた)があるだけ…。
ちょっと、これってどうなんだろう。傘を座席まで持っていかなくてはいかないのって大変ですよ。私は、友人が最後列の席だったので、座席の後ろのバーに引っ掛けさせてもらいましたけど、仕方なく座席まで持ってきていた人多かったです。時々バタンと倒れたりして非常にうっとうしい(-_-; 上着も、着ていると暑いので仕方なく脱いで膝に置きましたけど、これまたうっとうしいこと…。座席自体は、安い席でも割りと見やすいので好きなんですけど、クロークがないのは致命的にきついです、私にとっては(´ヘ`;) 改善してください>ゆうぽうとさん

それはさておき、マラーホフの贈り物です。キャストの変更や演目変更などが相次ぎ、ちょっと不安だったのですが、とても楽しめました。

【第一部】
●「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」
振付:クリスチャン・シュブック
音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
ジュリー・ケント/ウラジーミル・マラーホフ

白い王子の衣装を着けたマラーホフと、ピンクのキラキラチュチュに頭には小さな王冠、それに教育ママのような黒ブチめがねをかけ、なぜか黒いハンドバッグを大切そうに持っているケントが登場。バッグに固執して真面目に踊らないケントに苛立つマラーホフ…。
前々回の贈り物でも見た演目。一度見たことがあったので、新鮮味というものはありませんでしたが、やっぱり2人の掛け合いは楽しい(⌒▽⌒)会場でも、クスクス笑いが起きていました。カーテンコールでも、やっぱり笑わせてくれました。バッグを持つマラーホフに「私のよ、返して」と取り上げるケント。
最後は、メガネを外し、美しい素顔を見せてくれました。最初にこの演目を見せてくれたことによって、会場が一気に和みました。

●「菩提樹の夢」よりアダージョ
振付:ウヴェ・ショルツ
音楽:ヴォルフガング・A・モーツァルト
ポリーナ・セミオノワ/アルテム・シュピレフスキー

シンプルな黒のレオタードを着けた2人が踊ってくれました。この菩提樹の夢という演目を知らずに見たので、どういったシーンなのかは良く分からなかったのですが、ポリーナが本当に素晴らしい演技を見せてくれました。彼女を見るのは久しぶりでしたが、見るたびにその時間以上の成長を見せてくれているような気がして末恐ろしいほどです。アルテムは、ポリーナのリフト役という感じで、ずっとおとなしかったです。

●「椿姫」
振付:ヴァル・カニパローリ
音楽:フレデリック・ショパン
ルシア・ラカッラ/シリル・ピエール

これも、前々回の贈り物で観た演目。それでも、その頃は椿姫のことなど何一つ知らない状態で見たので、今日は今日でまた新鮮でした。病魔に冒され、余命いくばくもないマルグリットの元に駆けつけるアルマン。
ラカッラの表情がとても良かったです。彼女の驚異的な柔軟性は、抑え目にしており、体が細いのでマルグリットの体の弱さもリアルに表現できていたと思います。カニパローリ版椿姫も全幕で見てみたいと思いました。
ピエールのことは、やっぱりなかなか目に入りにくかったけど(^^;)ラカッラが安心して踊っているのは分かりましたし、時々目に入るピルエットなどは、なかなか良かったと思います。

●「ファラオの娘」
振付:ピエール・ラコット
音楽:チェーザレ・プーニ
マリーヤ・アレクサンドロワ/セルゲイ・フィーリン

アレクサンドロワを観るのは初めてでしたが、とてもしっかりしたテクニックを持つ人だなという印象でした。
この演目のこのパ・ド・ドゥ自体、可もなく不可もない振付といった感じだったので(すみません、私の感想です)これといって気持ちも盛り上がらなかったのですが、フィーリンの生脚アントルシャはたっぷり堪能させていただきました(^∇^A;

【第二部】
●「白鳥の湖」より第二幕
振付:レフ・イワーノフ
音楽:ピョートル・I・チャイコフスキー
ジュリー・ケント/ウラジーミル・マラーホフ
ロットバルト:高岸直樹
四羽の白鳥:高村順子/門西雅美/小出領子/長谷川智佳子
三羽の白鳥:大島由賀子/高木綾/奈良春夏
他東京バレエ団

幕があがると、高岸さん@ロットバルトが。高岸さんのロットバルトで嬉しいんだけど、仮面で顔が見えないんだよね~(´Д`)カーテン・コールでは仮面を取ってくれていたのが救いでしたが。
あと、この二幕というのは、王子はほぼサポートのみなので、マラーホフを堪能するにはちょっと物足りないのです。どうせなら、Cプロのジゼル第二幕なら良かったのに…。
それでも、ケントとマラーホフのペアはとても美しかったです。まさに神々しい双子(⌒▽⌒)
ただ、ケントの衣装がとても気になってしまいました。
上半身は、アイボリーでチュチュが白。そのチュチュがとってつけたような、まるで練習用のチュチュに急いでスパンコールを縫い付けたように見えてしまい…。あれはABTでも使っている衣装なのでしょうか?
コール・ドの方が豪華に見えてしまいました。それさえ気にならなければもっと楽しめたかもしれません。
それと、ゆうぽうとの床のせいかもしれませんが、コール・ドの足音うるさすぎ…(-_-;軍靴かと思ってしまうほどでした。それにコール・ドは舞台の広さに対して人数が多すぎますし、グラン・アダージョの時もちょこまか動きまくってうるさく感じてしまいました。東京バレエ団の本公演の時もああでしたっけ?何度か観ているはずなのに何故か思い出せない…。ということは、違うのかな?とにかく、もう少し考えて欲しいと思いました。ガラだから、まだ大目に見られますけど(エラソーだけど^^;)

【第三部】
●「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・I・チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ/アルテム・シュピレフスキー

白鳥の第二幕のあとに、この演目と言うのは、気が利いていますね(^^;) 続きもののように楽しめました。
ポリーナのオディール、素晴らしかったです。踊りや肢体の素晴らしさもありますし(フェッテをしばらくダブルで続けていたのも印象深かった)王子を惑わす表情や雰囲気などもバッチリでした。あれじゃ、オデットと別人だって気付いていても惑わされるって(^∇^A; オデットのポリーナも是非観たくなってしまいました。NBSさん、全幕のゲストで是非招いてください!(⌒▽⌒)
それに、先ほどの菩提樹の夢の時は長袖のレオタードだったので、あまり気になりませんでしたが、肩を出したチュチュ姿になってから、ずいぶん上半身が筋肉質になっていることに気づきました。以前、観た時はバレリーナにしてはずいぶん巨乳なんだなと思っていましたが(すみません下世話で)今回は、筋肉質になっている分、バストもそんなに目立たなくなっていました。ずいぶん、鍛えたんだろうな~。何はともあれ、将来がますます楽しみなダンサーだと思います。
アルテムは、前回ベルリンの来日公演「ニーベルングの指輪」でヴォータン役を観た時、なかなか素晴らしいダンサーだと思った記憶があるのですが、今回はポリーナの影に隠れて(?)印象の薄いダンサーになってしまっていたように思います。ヴァリエーションなどは、軽快に踊っていたものの、着地音が人一倍響き、体が重い印象を持ってしまいました。単に調子が良くなかっただけなのか、クラシックが向いていないのかは分かりませんが…。
それでも、以前期待を持っていた分「まだまだ、これから頑張ってー」と思ってしまいます。

●「ライト・レイン」
振付:ジェラルド・アルピノ
音楽:ダグ・アダムズ
ルシア・ラカッラ/シリル・ピエール

これも、前々回の贈り物でやった演目ですが、私はプログラム違いで観ていないので初見でした。
薄暗いステージの床には大きな水玉模様のライティング。そして、スモークがたかれ、オリエンタリズム漂う音楽など、全体的に不思議ムードの舞台でした。カトちゃんの「ちょっとだけよ~」みたいなリズムに合わせて(時代ですね~^^;)ラカッラがその身体能力を余すことなく発揮してくれました。下手したら雑技団になってしまいそうになるのに、そうはならないところが素晴らしいと思いました。ごめんなさい、ピエール全然目に入らないです。あ、最後の決めのポーズのところで初めて目に入りました。最後のポーズは花のような蜘蛛のようなとても印象深い物でした。
この演目は、音楽も単調ですし、ラカッラ以外の人が踊ったらつまらないものになりかねないな、と思います。彼女だから、こんなに印象的な作品になったのかなと思いました。

●「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ルートヴィヒ・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ/セルゲイ・フィーリン

アレクサンドロワのキトリは、とても似合っていたのですが、お相手のフィーリンがなにぶんあまり大柄ではないので、正直ちょっとバランスが悪く見えてしまいました。
それでも、テクニックは素晴らしかったので安心して観ることができました。フィーリンのバジルは、はじけるような派手さなどはなく、誠実堅実なバジルという印象でした。技なども、ピタッと決めてくれましたし。
アレクサンドロワのフェッテは、全てシングルでしたが、勢いがあり正確でとても良かったとおもいます。それにピケの回り方がちょっと独特?な感じがしました。すごく素早いのでよくは分かりませんでしたが。
ともかく、今度のボリショイ公演にも元気で来日してくださいね!(⌒▽⌒)

●「ヴォヤージュ」
振付:レナート・ツァネラ
音楽:ヴォルフガング・A・モーツァルト
ウラジーミル・マラーホフ

これまでにも何度か観たことのある作品ですが、今回が一番、心に響いてきました。「人生は終わることのない旅」が伝わってくるような気がしました。彼自身の人生とシンクロしているのかもしれませんね。
きっと、これからも踊るたびに深さを増していく作品なのだと思います。
関係ないですが、これまで踊った2作品の時と違って前髪を下ろして無造作ヘアーにしたマラーホフはちょっと若返っていました(^^;)

フィナーレは、「パキータ」の音楽に乗って、出演者達が次々と出てきて、ジュテやフェッテなど様々なテクニックを披露してくれ、それはそれは華やかでした。その中でも、やはり目を惹いたのは座長のマラーホフ。目の覚めるような素晴らしいジュテの連続でした。これが観たかったんだよーと思ってしまいました(^∇^A;

最後に、全員が並んで登場。総勢8人って少ないなぁ。でも、まさに「少数精鋭」。とても楽しませてもらいました。直前で出演者や演目が変わってしまって、マラーホフ自身、とても気をもんだと思います。本当にお疲れ様&ありがとう(⌒▽⌒)

マラーホフのヴォヤージュやラカッラ&ピエールの椿姫が見られる左と、若き日のマラーホフのアルブレヒトが見られる右。どちらもオススメです。

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