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2006/11/20

新国立劇場バレエ「白鳥の湖」鑑賞(11/12)

★2006年11月12日(日) 15:00開演 新国立劇場オペラ劇場2階席にて鑑賞

オデット/オディール:スヴェトラーナ・ザハロワ
ジークフリード王子:デニス・マトヴィエンコ
ロートバルト:市川透
王妃:楠元郁子
道化:グレゴリー・バリノフ

パ・ド・トロワ:遠藤睦子/西山裕子/中村拓
小さな4羽の白鳥:遠藤睦子/西山裕子/本島美和/大和雅美
大きな4羽の白鳥:真忠久美子/厚木三杏/川村真樹/寺島まゆみ

ルースカヤ:湯川麻美子

2羽の白鳥:厚木三杏/川村真樹

牧阿佐美新演出の初日。妙に子どもが多かったのが印象的でした。
どこが新演出だったのか。
まず、全4幕とし、1,2幕、3,4幕の間に休憩を一度入れるだけのスピーディー展開になっていました。
そして最初にブルメイステル版に良く似たプロローグがついていました。ブルメイステル版では、花摘みをしているオデットがロットバルトに呪いをかけられ連れ去られますが、牧阿佐美版では、オデットがお城の中で縫い物をしています。そこへ、ロートバルトが現れ、大きな黒い羽でオデットを包み込むと次の瞬間オデットは白鳥に変わってしまいます。
あと、ルースカヤの復活。ルースカヤは、市販されている「エッセンシャル・バレエ」の中でオリガ・チェンチコワが踊っているのを見たことがあります(でも、記憶はおぼろげ^^;)
他にも、王子のソロが若干増えていたように思います。
もちろん、セットや衣装は総取替え。青やグリーンを基調にしてとても綺麗でした。
あ、舞台とは直接関係ありませんが、いつもはないキャスト表のコピーが自由に取れるように置いてありました。
これも新演出?(^^;) 私も要望を出したことがありましたが、キャスト表200円てせこいと思っていましたので、とても嬉しかったです。プログラムってあまり買わないので…。

ということで、舞台の感想を。

プロローグ、縫い物をしているオデットと友人?侍女?のところへ不穏な気配が…。オデット姫を置いて逃げ出す友人or侍女たち(姫を置いて逃げるなー)
振り返るとロートバルトが窓辺にいて、オデットをその黒い翼で包み込んでしまうと白鳥に変えられてしまいます。でも、白鳥が出てくるタイミングが早すぎるよー。

衣装は、青やグリーン系でまとめてあり、とても爽やかな印象でした。そんな青系の中で、王妃だけは赤でアクセントをきかせていたように思います。
道化と家庭教師のからみは相変わらず微笑ましく、コール・ドが踊っている間も、細かい演技をしているので踊りから目を離してちょくちょく見てしまいました(^^;)
パ・ド・トロワは、西山さんが良かったような…、ただ、私はあまり人の顔の区別が付かないのでもしかしたら違っているかも(-_-;

マトヴィエンコの王子、とても良かったと思います。ピルエットの軸もぶれずに綺麗に回っていましたし、足先などもとても綺麗でした。ただ、ヘアスタイルが微妙だったような(^∇^A;散髪失敗した?>マトヴィ

そして、ザハロワ。ライモンダの時より、若干身体が引き締まったような?ただ、ライモンダの時のようにド金髪ではありませんでしたが、かなり明るい茶髪ではありました。イメージ的にはもう少し暗めのブラウンがお似合いのように思います。
それでも、踊りは本当に素晴らしかった。登場しただけで舞台の空気がサーッと変わるのが分かりました。近くに座っていたオバチャン達はため息をついていました。
特に2幕は、ザハロワの独壇場。ゆっくりめの音楽にあわせ、実に優雅でした。つま先から、手の指先まで神経がゆき届いていました。彼女のオデットは何度も見ましたが、何度見ても素晴らしい。今回は、特に調子が良かったのではないでしょうか。
マトヴィエンコも良かったけど、完全にザハロワにくわれていたように思います。他のパートナーなら違ったと思いますけど。

コール・ド・バレエは、相変わらずとても揃っていて見ごたえがありました。小さな4羽の白鳥の踊りも、一糸乱れずという形容詞がぴったり。

3幕の舞踏会の衣装は、1幕ほど「きれ~い」というようには思いませんでした。が、花嫁候補の姫達の衣装は、みんな白を基調にしながらも、それぞれの国の民族衣装風味にしてあって工夫が見られたと思います。
ただ、民族舞踊…長い…(-_-; ルースカヤを復活させるなら、チャルダッシュかマズルカを削っても良いのでは?
ルースカヤ、正直、微妙でした。1人で踊るには地味な印象で…。衣装も重い印象で、足捌きなどが良く見えませんでした。曲調などは、後半盛り上がって良いと思ったのですが、主役より大きな「ブラボーッ」がかかるほどではなかったかなぁ。単なる湯川さんマニアなのかもしれませんが。

黒鳥のパ・ド・ドゥは、白鳥ほどのオーラは感じられなかったけど、やっぱり良かったです。マトヴィエンコも、素晴らしいヴァリエーションを見せてくれましたし。32回転は、シングルながら、振り上げた脚が高く安定していて綺麗でした。

3幕から4幕の間、休憩がないので、幕の裏でセットチェンジがあるのですが、ゴトゴト音がしていて興ざめでした。その間に、短い王子の踊りもありました。
4幕、ここには、黒いチュチュを付けたコール・ドも8人ほど混じっているのですが、はっきり言って必要かなぁ。
この黒鳥?のコール・ドには、色々な説があるようですが、プログラム等にも説明は全くなく初めて見る人は混乱するだけなような気がします。
最後は、2人の愛の前に、ロートバルトが滅びるという結末です。ハッピーエンド自体は、前と変わりありませんがなんかものすごくあっさりと死んでしまったような…>ロートバルト
2人が身を寄せ合って、ロートバルトに詰め寄るだけで悪魔はもだえ苦しみ、勝手に湖の方へ寄っていき奈落に沈んでいってしまうのです。なーんか、拍子抜け(´ヘ`;) もう少し、激しいバトルが見たかったなぁ。

悪魔が滅びても、オデットは、白鳥の衣装のままです。ブルメイステル版ですと、プロローグで姫姿から白鳥姿に変えられ、最後は再び姫姿に戻るのですが、牧阿佐美版はそうではないようです。プログラムには「お客様のオデットに対するイメージを壊さないように白鳥の姿のままで終わらせたいと思った」と書いてありますが、私は、白鳥に変えられるプロローグをわざわざ作ったならイメージを壊すも何も…と思ってしまいました(^^;)ブルメイステル版のように人間の姿に戻してくれた方がスッキリするのになぁとも、思いました。

でも、やっぱりザハロワのオデットは良いです。見られて幸せでした(⌒▽⌒)

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先月の新国立劇場の新演出の「白鳥の湖」については、色々なブログに感想記事が出ているようです。 [続きを読む]

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