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2007/11/09

新国立劇場バレエ「椿姫」鑑賞

★2007年11月4日(日)14:00開演 オペラパレス2階3列にて鑑賞

マルグリット・ゴーティエ:スヴェトラーナ・ザハロワ
アルマン・デュヴァル:デニス・マトヴィエンコ
アルマンの父:ゲンナディ・イリイン
伯爵:ロバートテューズリー
プリュダンス:西川貴子
ガストン:イルギス・ガリムーリン

ジプシー:川村真樹
メヌエット:マイレン・トレウバエフ/八幡顕光
アラブ:真忠久美子/中村誠
チャルダッシュ:遠藤睦子/西山裕子/丸尾孝子
タランテラ:高橋有里/吉本泰久/江本拓

牧阿佐美版の日本初演。
椿姫は、ヴェルディのオペラが有名だけど、オペラとは別物として見て欲しいという事で全編ベルリオーズのオペラから切り貼りしてあるようです。
使用曲リストを見ると「ベンヴェヌート・チェリーニ」や「イタリアのハロルド」他たくさんの歌劇から曲を借りており、私はベルリオーズにもオペラにも詳しくないのであまり気にはならないけど、オペラ通の人が見たらどう思うのかな。

また、背景がすべてどこかで見たような絵画をモチーフにしたものでした。私は、絵画には全く詳しくないので良く分からないのですが、1幕2場の背景はモネの睡蓮にそっくりでした。

プロローグは、舞台の片隅にスポットライトがあたり、そこにはマルグリットと医師。マルグリットはいかにも具合が悪そうで、医師も渋い顔。この時点で既に病状が進んでいるのが分かるシーンでした。
やがて、舞台全体に照明があたると、そこはマルグリットの家のサロン。たくさんの人が集まりパーティーに興じていました。背景は、豪華なサロン風の絵画。セットはとてもシンプルでした。シャンデリアも絵なのは予算のせい?(^_^;)衣装にもお金をかけていそうでしたし。

ザハロワは、とても綺麗でした。表情の演技もとても良かった。ただね~、私はやっぱりザハロワが出てきたら脚線美を見たいんですよ。あの衣装だとそれが全く堪能できなかったのが残念(^_^;)
マトヴィエンコのアルマンも、一人だけタイツ姿なのがやや気になったけど、一途でちょっと短気な感じが出ていてとても良かったです。ただ…あの髪型は何とかならないのかなぁ。コルプやサラファーノフしかりなんですけど…。
パリオペでも何人かしている人がいたような気がします。流行しているの?アレ(^_^;)
日本人の私から見ると、とても似合っているように見えないんですけど…。ベッカム辺りがやったら、私は納得する事が出来るのでしょうか。
でも、踊りやザハロワとのパートナーシップはとても良かったと思います。ピルエット一つにも感情を込めているのを感じる事ができました。ジュテの着地もとても静かでした。

2人が駆け落ちして過ごす村のシーン。愛のパ・ド・ドゥは良かったけど、ちょっと山場が少ないかな。
アルマンの父に説得されて泣く泣くマルグリットが手紙を書き、部屋を出るシーン。すごく演技が良かったです。
最後、マルグリットの手紙を読み、裏切られたと怒りに燃えてしたピルエット+トゥール・ザンレールも良かった。
それまでのふんわりした幸せに満ちたピルエットと違って、すごく怒りの念を感じました。マトヴィエンコ恐るべし(^_^;)

牧阿佐美も、このままでは山場に欠けると思ったのかどうなのか、2幕のパーティーシーンになるといきなりディベルティスマンのオンパレード。そこだけ、ドラマチックバレエからかけ離れているように思えました。でも、ちょっと箸休めのような感じで楽しむ事が出来ましたが。
特にメヌエットのマイレンと八幡さんが最高でした(⌒▽⌒) シンデレラのアグリーシスターを思わせるすさまじい女装のマイレンさんがはじけていました。八幡さんもシンデレラでアグリーシスターに翻弄されるナポレオンのようなキャラでした。カツラはモーツァルトヅラ。1幕でコール・ドの中にいたマイレンさんの眉毛が何か書きすぎ?と思っていたのですが、こういうことだったのですね、納得(^_^;)
その他のディベルティスマンでは、アラブの中村誠さんに目がいきました。女性以上に体(特に上半身)が柔らかいんですね。

ディベルティスマンが終わると、アルマンが登場。マルグリットとよりを戻した伯爵(テューズリー)にカードで勝負を挑みます。勝負に勝つとマルグリットを返せと迫るアルマン。でも、マルグリットはためらいながらも、アルマンを拒み続けます。この辺りの演技も良かったです(演技のことばっかり^^;)この後、激怒したアルマンがマルグリットを人々の前で罵倒し、伯爵から巻き上げた札束を投げつけるのですが、この札束がデカイこと(^_^;) 遠目に見て、B5くらいあったような…。まあ、分かりやすくはありますが…。

最後、部屋にいるマルグリット。もう手の施しようのないほど、病状は悪化していつ死んでもおかしくないような状況。その中で、彼女はかつて着たドレスを胸にあてたりして昔を回想する。
これまで出てきた背景がクルクル変わったりして、マルグリットの心を表しているようでした。
そこへアルマンと父親が訪ねてきて、アルマンとマルグリットの最後のパ・ド・ドゥ。マノンのような激烈な最後と違って、静かに静かに命の火が絶えていくような最後でした。
気持ちとしては、もう少し盛り上がりが欲しいと思ってしまいましたが、これもアリなのでしょう。

上には書きませんでしたが、伯爵のテューズリーも良かったです。彼のアルマンも見たかったな。今回は行けませんけど。

新国立劇場では、去年くらいから開演前に「後ろの人が見にくくなるので前に身を乗り出さないように」との注意が入るようになりましたが、今回はプリントも配られていました(^_^;)よっぽど苦情が多かったんだろうなぁ。
それと、来年秋にデビット・ビントレー(美女と野獣)振付で「アラジン」を世界初演するそうです。
どうしても山岸凉子さんの「アラベスク」を思い浮かべてしまうのですが、そういう雰囲気なのかなぁ。
結構楽しみです(^_^)

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コメント

コメントありがとうございます。
マトヴィに関しては、私は逆に大外れがないんですよね(^_^;)
何か、ついつい微笑ましく見守ってしまう感じ。…保護者?(^▽^;)

投稿: ミキ | 2007/11/10 23:53

ザハロワの演技、良かったのね♪でも、確かにザハロワは脚が見たいですよね。
マトヴィに関しても、個人的には、マトヴィがすごく良かった舞台って観たことないので(失礼(^_^;)、観てみたかったなぁ。
脇も豪華ですね。テューズリーは脇も主役もこなせるから、どっちも観てみたい!(どっちも観られなかったけど(泣)

投稿: ひつじ | 2007/11/10 17:25

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