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2008/01/19

バーミンガムロイヤルバレエ「コッペリア」鑑賞

20080115202015
★2008年1月14日(月)17:00開演 ゆうぽうと2階7列にて鑑賞

スワニルダ:吉田都
フランツ:イアン・マッケイ
コッペリウス博士:デヴィッド・モース
コッペリア:ソニア・アギラー
ジプシー:シルヴィア・ヒメネス

暁:キャロル=アン・ミラー
祈り:シルヴィア・ヒメネス
仕事:キャリー・ロバーツ他
婚約:平田桃子/ジョナサン・カグイオア
闘い:山本康介他

昨年、12月の公演直前に足を怪我した都さん。本当に出てきてくれるのか、本当に心配でした。ですので、実際に笑顔満開で舞台に姿を見せてくれた時は、つい涙腺がゆるみそうになってしまいました。

舞台では、コッペリアがバルコニーで本を読むポーズをしています。スワニルダは、そんなコッペリアに何度も呼びかけたり挨拶をしますが、コッペリアは知らん顔(当たり前ですね)
怒ったスワニルダは、いったん家に引っ込んでしまいます。次に出てきたフランツも、コッペリアが気になるようでしきりに呼びかけたり投げキッスをしたりします。フランツがちょっとよそ見をした時に、コッペリアのゼンマイを巻くコッペリウス博士。
とたんに立ち上がり、キスを投げ返すコッペリア。もうフランツはメロメロ状態でした。ちょうどそんな場面を見てしまったスワニルダは「男にばっかり媚売ってんじゃないわよ」と面白くなさそう(^_^;)

それにしても、このフランツは、あまたあるフランツの中でも抜きんでて軽い男のような…。スワニルダの前で、踊り子達とチュッチュしてるし、スワニルダがジプシーの女と私、どっちを取るのよってちょっと怒っているのに、堂々とジプシーを選ぶし。絶対いやだ、こんな男(^▽^;)

都さんの演技はすごく可愛らしい。本気で拗ねたり怒ったり。踊りも、足が心配だったけど、軽やかで音楽にピタッと合わせてくる踊りは健在でした。
イアンは、美女と野獣の時がとても良かったので期待していたのですが、軸がぶれているし、ジャンプの着地も決まらないし…でいまいちでした。疲れちゃったのかな。

2幕のコッペリウスの家に忍び込む時の、友人達とのコミカルな演技も笑いを誘っていました>都さん。
その友人達の中には、先日、美女と野獣で全身着ぐるみの雌狐を演じていた平田桃子さんも混じって頑張っていました。アームスが綺麗だった印象があります。

コッペリウス宅の中にあったいくつかの自動人形達の中に、日本人ダンサー厚地康雄さんが演じるスコットランドの人形がありました。背が高くて、ブログで見ると見た目も格好良さげ。ほぼ上半身のみで踊っていたし、仮面を被っているので、もっと踊りの善し悪しが分かるような演目でも見てみたいと思いました。

スワニルダが人形に化けてからの都さんの人形ぶりとコッペリウスの掛け合いの呼吸も良かったです。コッペリウスは先日の美女と野獣でベルの父を演じたモース、いかにもベテランらしく、随所で笑いを取っていました。
フランツに薬入りのお酒を飲ませるシーン、フランツと乾杯をするところで、フランツがグラスを飲み干すのを見届けると自分は飲むふりをして肩越しに中身をポイッと捨てるシーンなどが特に面白かったと思います。
フランツの目を覚まさせて、壊れたコッペリアを放置し逃げ出すスワニルダ達。やっぱりコッペリウスが気の毒です(T_T)

第三幕、公爵の屋敷の庭。公爵が村の教会に新しい鐘を寄贈した事を祝い、屋敷の庭で舞踏会を催します。それは、スワニルダとフランツの結婚お披露目も兼ねているのです。ここでは日本人の子役達が多数出演していましたが、中には全く役作りの出来ていない子がいたりして、それはちょっと興ざめでした。

公爵から、スワニルダ&フランツに金貨が贈られます。そこへコッペリウスが壊されたコッペリアを車椅子に乗せて登場、スワニルダ達に詰め寄ります。が、公爵にスワニルダ達よりも多めに金貨を贈られると「ま、いいだろう」と言う感じでいったん引っ込みます。

ここでは、時の踊り、暁の踊りなど様々な踊りが披露されますが、暁の踊りはなかなか良かったと思いました。祈りのヒメネスは、途中ミルタのようなアラベスクパンシェがあるのですが、かなりヒヤヒヤしてしまいました。
婚約の踊りの平田さん、とても可愛らしかったです。
闘いでは、先日美女と野獣でカラス隊長を演じていた山本さんがリーダーを務めていましたが、とても元気にグランドピルエットを回っていました。

そして、いよいよ、平和の踊り。都さんとイアンの踊りです。イアンは、1幕とは違い、かなり持ち直したようで安心しました。とても頑張っていたと思います。マネージュなど、せっかく長い手足なのですからもっと豪快さがあってもいいかなぁとは思いましたが。
都さんの踊りは、見ていると幸せを感じます。見せ場でのグラン・フェッテで、ほんの一瞬上半身のバランスを崩したように見えましたがすぐに持ち直し、きれいに決めていました。都さんのフェッテは何であんなに可愛らしいのだろう。

大団円、みんなが退場した後、コッペリウスとコッペリアだけが舞台に残されます。幸せそうなみんなを見送った後ひときわ寂しそうなコッペリウス。この辺り、モースはとても上手かったと思います。
その時、車椅子に乗ったコッペリアがピクリと動き、立ち上がります。驚く、コッペリウス。目の前には人間になったコッペリアが自分を見て微笑んでいるのですから。さっき、スワニルダ相手にかけていた魔術が時間差で効いたということなのでしょうか。
この終わり方、とってもジーンとしました。プティのコッペリアのようにひたすらコッペリウスの哀愁を強調した終わり方もいいけど、こっちもいい。とてもあたたかな余韻が残りました。
ただ、コッペリアが実在の人間になってしまったということは、またフランツの浮気の虫が発動するかも知れないということで…。スワニルダがこの先も苦労するであろうことは間違いないかも知れません(^_^;)

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