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2008/01/03

モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」鑑賞

★2007年12月29日(土)12:30開演 国際フォーラムC3階4列目にて鑑賞

20071231003903
オデット/オディール:タチアナ・チェルノブロフキナ
ジークフリート:スタニスラフ・ブハラエフ
王妃:イリーナ・ベラヴィナ
ロットバルト:アントン・ドマショーフ
道化:ウラジーミル・ドミトリエフ
アダージョ:オクサーナ・カルダシュ


12年前、初めて見た全幕バレエが、このモスクワ音楽劇場バレエの「白鳥の湖」でした。
悔やまれるのが、その時のキャストなど一切を覚えていない事。プログラムは買ったのですが、日にち別のキャスト表はなく、会場に張り出されていただけでした。
メモを取っている人などもいましたが、その時の私は、キャストを覚えておきたいなどの気持ちは全くなくもちろんメモを取ったりもしませんでした。
今になって、それが知りたくて知りたくて。その時連れて行ってくれた友人(しかも私がバレエ鑑賞にはまるきっかけになった友人)に聞いたのだけど、彼女も全く覚えていませんでした(^_^;) 2人が覚えていたのは、道化が巾着袋みたいなものを始終グルグル回していた事だけ(^▽^;)
でも、ほのかに感動したような記憶だけはあったので、その時の記憶が蘇らないかと、この日を楽しみにしていました。ブルメイステル版の本家ですしね。

プロローグ、姫姿のオデットが、花摘みをしていると崖の上からロットバルトがその長い翼(マント)を伸ばしてきます。何とか、逃げようとするオデットですが、マントに包み込まれてしまい、湖面を泳ぐ白鳥へと変えられてしまいます。
1幕、王子の誕生パーティー。既に王子は舞台に立っていました。他のバレエ団ですと、途中から登場し、観客の拍手に迎えられるものですが、地味~に、佇んでいましたので最初のうち王子がいるとは気付きませんでした(^_^;)
王子役のブハラエフは、その佇み方と同じく地味な印象でした。
テクニックも、ジュテが重そうなど、私には今ひとつに見えました、が、ここは一つ頑張って、コルスンツェフのようなプリマを盛り立てるような実直なダンスールノーブルを目指して欲しいものです(^_^;)
前述の、道化の巾着袋。改めて見ると、巾着と言うよりは、棒についた風船みたいですね。最初登場した時、何も持っていなかったので、演出が変わったのかなと思っていたのですが、途中いつの間にか持っていて「そうそう!これこれ!」と嬉しくなってしまいました。
ブルメイステル版は、通常の黒鳥のパ・ド・ドゥのアダージョを使って、王子と王女?(この人も婚約者候補ですか?)の踊りがあります。
12年前の記憶はないのですが、ザハロワトボッレ主演のミラノスカラ座のDVDを見ていたので、驚きはしなかったものの、やっぱり違和感がありますね。やっぱりオディールが踊って欲しいというか…(・_・;)

2幕、オデットの登場では透明なオーラを感じました。
アームスなど、控えめなのにとても綺麗でした。彼女のオデットは、芯がしっかりしていて、かつ優しい雰囲気のオデットでした。ソロなどは、ちょっと泣きそうになるほどでした。
あと、4羽の白鳥の向かって右から2番目の人の足の甲がとても綺麗でした。一人だけ際だってしなっていたのが目に付きました。

ブルメイステル版の特徴は、3幕に最も良く現れているでしょうね。
各国の踊りは、全て悪魔の手下。今は、ブルメイステル版でなくても、この設定にしている所が多いように思います。この設定だけで、(私にとっては)退屈な各国の踊りがそうでなくなるのが不思議です。それでも、チャルダッシュやマズルカの時は、やや睡魔に襲われましたが(笑)
それと、道化がいきなり5人に増えていたのもツボでした(^_^;) 1幕に出てきた道化のみが巾着、もとい風船?を持っていたので、あれが道化頭の印なのかもしれません。きっと、代々あの風船を受け継いできたのでしょう(^^;)

挑発的に現れたオディールは、各国の踊りの時に王子を惑わすように時折ロットバルトのマントの影からチラッと登場します。
黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥは、1幕でその曲を使われてしまっているので、違う曲が使われています。やはりミラノのDVDで分かってはいるのですが、少々の違和感は禁じ得ませんでした。
タチアナのオディールは、 強烈な色気というよりは、しっとりとした大人というか人妻っぽい色気だったような(^^;)
32回転の直前まで、ロットバルトのマントの影に隠れているのですが、3階からの鑑賞だったからか隠れている所が丸わかりで、しかもタチアナは腰に手をあてて首を曲げたりと、ちょっとウォーミングアップのようなことをしていました(^_^;) ベテランでも緊張しますよね~、32回転は。
その32回転ですが、最初のうちはダブルなどを織り交ぜて好調に回っていましたが、途中音楽が早すぎたのかどうなのか、少しバランスを崩しかけた所がありました。この日は、全体的に音楽は早かったような気がします。
それでも、黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥとしては、とても盛り上がったと思います。

4幕、コール・ドが揃っていて、隊形もいいので、いつものように退屈しませんでした。
王子とオデットもとても良かったのですが、ロットバルトが全然仕事しないですね。12年前もそうだったのかなぁ。
普通は(ミラノも)ロットバルトと王子が戦って、ロットバルトを倒すのですが、ここではロットバルトは崖の上で、バタバタ羽ばたいているだけ。王子は湖と化した床の上を少しジタバタしているだけでした。そうこうしているうちに王子が崖の上にいたオデットを担ぎ上げ、暗転したかと思うと、一瞬の後に明かりが付いた時には姫姿になったオデットがそこにいました。あれ?ロットバルトは?
不思議な事にカーテンコール時にもロットバルトは出てこず、主催者からの花束4つは、オデット、王子、指揮者、そしてコール・ドの1人へと渡されていました。ロットバルトの出てこないカーテンコールって見た事がないと思います。ちょっと不思議でした。もちろん、12年前がどうだったかなんて覚えていないし(^_^;)

でも、年の終わりにここの白鳥の湖をチェルノブロフキナで見られてとても良かったです(⌒▽⌒)
年も明けてしまいましたが、本年もよろしくお願いします。あんまり遅れずにレビューを書けたらいいなぁ。

白鳥の湖
パリ・オペラ座、マリ=クロード・ピエトラガラ&パトリック・デュポンのもの、ブルメイステル版です。
衣装デザインは日本人でとても斬新です。

ミラノ・スカラ座バレエ団「白鳥の湖」(全4幕/ブルメイステル版)
ブルメイステル版としては、こちらの方が好みかな。単にザハロワが好きなだけかもしれませんが(^_^;)


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