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2008/12/21

シュツットガルトバレエ団「眠れる森の美女」鑑賞

★2008年11月23日(日)13:00,18:00開演 東京文化会館大ホール4階R,L席にて鑑賞20081211201152


オーロラ姫:マリア・アイシュバルト(マチネ)、アリシア・アマトリアン(ソワレ)
デジレ王子:フリーデマン・フォーゲル(マチネ)、フィリップ・バランキエヴィッチ(ソワレ)
カラボス:ジェイソン・レイリー
リラの精:ミリアム・サイモン(マチネ)、ミリアム・カセロヴァ(ソワレ)
王:ヘルマー・ポーロカット
王妃:メリンダ・ウィサム

幕が上がると、白い床に白いアーチ風のセット。このアーチは前回来日時のロミオとジュリエットのセットに似ているような気がしました。
この白い風景の中に、青いドレスを着た貴族達がいて、とても目を惹きました。
そこへまた色とりどりの妖精達がやってきて色を添えていました。この色調、とても好みです。
このマリシア・ハイデ版の眠りは、とにかくカラボスが活躍することが特徴。
実際、カラボスが登場して、踊り始めた途端、それまでのリラや妖精達の印象など吹き飛んでしまうほどでした。
黒いドレス、長い黒髪をなびかせて、とにかく踊る踊る。
キャストには、キャラクターダンサーではなく、プリンシパルがキャスティングされているのが頷けます。

プロローグと1幕の幕間も、カラボスが黒い巨大な布を駆使して、時の流れを表現しているのが印象に残りました、が、その時に出てくる子供時代のオーロラ、もう少しどうにかしてくれた方が…sweat01特に踊らない役なので無理に日本のバレエ学校の生徒さんを使わなくても。
1幕で出てくる4人の王子もみんなイケメンで、眼福でしたheart02東西南北の王子で、それぞれ個人的なイメージとしては中国、フランス、インド、ロシア?
ローズアダージョ、マチネのアイシュバルトは小柄で可愛らしかったです。バランスも超絶で王子を二人すっ飛ばしてバランスを取っていました。一生懸命やっている風でないところがまた素晴らしい。
それにひきかえ、ソワレのアリシアはどうしたのでしょうか。
最初から、バランスがグラグラで、アイシュバルトはバランスの時に腕をきちんとアンオーに上げていましたが、アリシアはほぼ王子の手を水平移動。それでもバランスを崩しまくっていました。口元は微笑んでいるものの、顔は引きつり汗はびっしょりです。衣装に汗の筋で模様が出来るほどでした。
アリシアは、以前の来日時に「ロミオとジュリエット」を見ていますし、その他にもガラなどで何度も見ているのですが、そのどれも素晴らしかった印象しかないので、この不調はとても意外でした。体調が悪かったのか、元々オーロラが苦手なのかは分かりませんでしたが。

オーロラが花束にしこまれた針に指を刺されて眠りについた後、なぜか4人の王子達もお城の人々と共に眠りについたのに笑ってしまいました。100年後目覚めてから困るよね、今更帰る場所もないだろうしsweat02
それと、オーロラが寝かされたところが、ベンチのような椅子だったのですが、まず王妃がそこに腰掛けてから、膝枕でもするようにオーロラを寝かせていたところにママの愛情を感じてほのぼのしてしまいました。

2幕、王子登場。フォーゲルくんは若々しい王子、バランキーは落ち着いた王子でした。どちらも格好良かったです。それにしても、フォーゲルは見る度に成長している気がします。一つ一つのステップ、跳躍が丁寧で美しいと思いました。バランキーは、たたずまいが貴族。これまた美しかったです。
ハイデ版では、リラが王子を導くためのshipはありませんcoldsweats01
カラボスとの対決シーンはわりとたっぷり時間を取ってあります。
ここで王子は、カラボスの手下達に長い布でぐるぐる巻きにされるのですが、フォーゲルの方が巻かれ方が上手でした。バランキーの方は時々ほどけかけているのを王子自ら直していたほどでしたので(^_^;)
カラボスに打ち勝った王子は、オーロラ姫を文字通りお姫様抱っこしてからキスをします。結構しっかりチュッとしていましたkissmark

三幕は、一幕の色調とはがらっと変わって、濃い赤の装飾に、とにかく色をたくさん使った良く言えば重厚、悪く言えば色き○○いな色調でした。ちょっと目がチカチカしたかなshine でも、100年経ったのねという雰囲気は良く出ていたと思います。
1幕で姫にプロポーズしていた4人の王子が仲良く踊っていたのには笑いました。振られたあげくに100年眠らされて踊らされて…どこまで人がいいんだかcrying
ディベルティスマンは、長靴をはいた猫&白い猫、赤ずきん&狼、フロリナ王女&青い鳥の他に、通常なら宝石達の踊りとなるところにアリババを加えて、「海賊」のアリのごとく超絶技巧な踊りを繰り広げて観客を盛り上げてくれました。アリババ役のザイツェフはとても良かったです。
それから、長靴をはいた猫チームの白い猫が、結構音がするほど長靴catを豪快にひっぱたいたりして、笑いを誘っていました。
猫にしても、狼にしても、他で見られるようなきちんとしたかぶり物をせずに髪型とかメイクで表現していたので、狼などは狼と言うよりは狼男のようでした。
それから、アポテオーズ以外の踊りがない登場人物がやたら多いのも特徴だったと思います。
ヘンゼルとグレーテル、シンデレラと王子、青ひげ公と王女、シェヘラザードとアラジン、コロンビーヌとアルルカン、カエルの王子と王女、お姫様とえんどう豆&王子、中国の王女と官吏、白雪姫とこびとたち。衣装が色き○○いのおかげで誰が誰やら分かりづらいこと(^_^;)
パ・ド・ドゥが繰り広げられている間、(日本人の子役の)こびと達が眠そう&つまらなそうにしているのが印象的でしたcoldsweats01

さて、グラン・パ・ド・ドゥ、アリシアは1幕の雪辱をと思って見ていましたが、アダージョの途中にやはりバランスを崩してヒヤリということがありました。フィッシュダイブも落ちそうに見えてしまい、終始ドキドキsweat02
やっぱり、アリシアはコンテ系の方がいいのでしょうか。
アイシュバルトは、まったく危なげなくフィッシュダイブもピタピタ決めていました。フォーゲルも見事にサポートしていました。

大団円の後、またしてもカラボスがちょっかいを出そうと狙っていますが、リラの精にいさめられ、退場します…が、ラストに幕前を上手から下手にダーッと走り抜けていきます。カラボスの干渉はまだまだ続くということなのでしょうか?

とにかく、この舞台はカラボスが主役だったと思います。見慣れていると思っていた眠りですが、とても新鮮に楽しく見ることが出来ました。
マチネとソワレ、連続でカラボスを踊りきってくれたジェイソン・レイリーに拍手┗(^o^)┛パーン

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